あなたは誰かとどっちが正しいか、主導権争いをしたことがありますか?
あれ、よーく思い出してみてほしいんですが、そもそもは物事や考え方の正しさを主張していたはずですよね。
でも、「気持ち的」にはその事柄に対して、と言うよりも自分自身を認めさせたい、って思いが強くなりませんか?
つまり、
「私の言っているコトのほうが正しい」のはずが
↓
「私を認めて!」
みたいな感じ?
で、ここでちょっと考えてみてほしいんです。
自分自身を心から認めている人なら、必要以上に「私を認めて認めて!」と主張するでしょうか?
自分自身を認められないから、その渇きを潤してもらうために主導権争いをする……って、なんて皮肉な話でしょう。
だったらまず最初にオマエが自分を認めろよ、と(苦笑)
今回の「恋愛Jp」Q&Aでは、そんなとき超大切な視点についてお話ししています。
【相談者:20代男性】
彼女ともっと仲良くしたいんですが、どっちの言っていることが正しいかですぐ言い争いになってしまいます。
自分が折れれば済むんでしょうが、彼女より先に折れるのは負けみたいな感じがするし、なんで自分だけって気になるのでついムキになってしまいます。
言い争いを避けるコツはないのでしょうか。
A.本当に認めさせたいことがわかると、違う結論が見えてくる
日常の迷宮脱出ガイド、心理分析士の咲坂好宥です。
つまらないことがきっかけでどっちが正しいか言い争いになって気まずくなってしまうこと、ありますよね。後味が悪いし、自己嫌悪ももれなくついて来るので(苦笑)、なんとか避けたいものです。
でも、争いが面倒だから表面的に避けるという行動をとっても、根本的なコトが解決していませんから遅かれ早かれ同じ問題がまた現れたりするものです。
そこで、どっちが正しいかにこだわってしまうココロについて向き合ってみることで、どういう解決ができるか考えてみましょう。
正しさの主張は“主導権争い”
お二人は、お互いが自分の正しさを相手に認めさせようと主導権争いに必死な状態ですよね。
このような状態を、鈴木啓介さんは著書『はじめてのブロック解放CDブック-怒りや苦しみを感謝に変える』の中で次のように解説されています。
主導権争いとは、他者にあなたの望み通りの行動をさせ、自分の欲求を満たそうとする行為です。
身近な人があなたとの「主導権争い」に負けると、相手は犠牲を払うことになります。すると、人間関係は苦痛に満ちたものになり、同時にあなたも敗者となって相手を自分の肩の上に担ぐことになります。
あなたが主導権争いで彼女を言い負かしてその場は“勝った”としましょう。
でもそれは彼女にとって敗北なワケですから、「今度は絶対負けない!」というような気持ちを持ってもおかしくないですよね。
そしておそらく次回彼女は雪辱を遂げ、今度はあなたが復讐を誓うワケです。
鈴木啓介さんの“人間関係は苦痛に満ちたものになる”という表現は、そんなことを意味しているのではないでしょうか。
認めさせたいのは物事の正しさなのか、自分自身なのか?
お二人のケンカの原因を思い出してほしいのですが、ポイントはどちらの主張が正しいか、ということだったはずですよね?
そしてどちらが正しいかをハッキリさせる目的は、お二人が間違えず正しい方向に向かうためだったり、あるいはもっと幸せになるためだったりしたはずです。
でも……。最終的な言い争いを思い出してみてください。
正しいコトを選んであるべき方向に進もうという思いより、その意見を言っている“自分”を認めさせようという思いでいっぱいではありませんでしたか?
それでは単に自分の欲求を満たそうとしているのに過ぎません。
主導権争いには、このようにそもそもの目的とは違う思いが隠れているのです。
では、そんな百害あって一利なし状態の主導権争いから抜け出すにはどうしたらいいのでしょうか。
主張を変えるコトと、あなた自身を否定するコトとは違います
まず、つい勘違いしやすい事実について確認してみましょう。それは、“彼女はあなたの話している「内容」が違うと主張しているのであって、「あなた自身、あなたの人間性」を否定しているわけではない”ということです。
つまり、「あなたの言っていることが間違っている」とは言っていますが、それは“あなたという人間が間違っている”という意味ではないってコトです。
あなたはあなたのままでOK。あなた自身は正しい。そう認めてもらえたと解釈してみましょう、勝手に(笑)。彼女はあなた自身を認めてくれましたよ、あなたはどうしますか?
やっぱり、あなたも彼女という人間のことを認めてあげるしかないですよね?
そう、あなたという人間も正しいし、彼女という人間も正しいのです。このことを、グリグリとアタマとココロにすり込んでください。よろしいですか?
さて、あなたという人間も正しいし、彼女という人間も正しいという視点に立ったとき、お二人の意見をもう一度見つめ直してみてください。それらは本当に平行線なのでしょうか。
実は右側から見ているか左側から見ているかの違いだったりしませんか? あるいは、いいとこ取りで2つをミックスすることで、よりいいものになる可能性はありませんか? もっと言えば、そもそもどうでもいいことじゃありませんか(笑)?
自分の欲求を満たそうとする意識を手放して少し客観的に見ることができれば、意外と違う結論が見えてくるものです。
あなたの主張を変えたり収めたりすることは、あなた自身を否定するコトじゃありません。それを忘れずに、よりよい関係をつくりあげてくださいね。
お二人が穏やかな会話を楽しめますように!
さて、あなたはこんなコトを知りたいと思いませんか?
- ケンカになりにくいコミュニケーション術
- 悪い予感がよく当たるヒミツ
- やたら攻撃的な人への上手な接し方
- 人間って死んだらどうなっちゃう?
そんな疑問にお答えした音声ファイルを4本作りました! メルマガを購読していただくだけで全部あなたに差し上げちゃいます。
『イカナルメルマガ』は、どうやって行動したらあなたの現実を変えてココロを軽やかにできるか、わかりやすくお伝えします。
もちろん、いつでも購読解除もできますので、こちらからご購読を!
※ケータイやスマホの方、受信許可設定をお忘れずに!
今日も最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。
咲坂好宥
コメント